[Initiator] セクション

一般

General ページは、Incredibuild Agent が様々なプロジェクト設定問題をどのように処理するかをコントロールします。

Distribution

Restart remote processes on local machine when possible

低速のリモートマシンのタスクが終わるまでジョブが「待機」されるシナリオを防ぐのに役立ちます。デフォルトでは無効です。有効にすると、このシナリオの発生時にリモートマシンと同時にローカルマシンでタスクを実行し、タスクを先に終えたマシンの出力が採用されます。

注意:
  • 有効にすると同じターゲットのタスクバーが 2 本表示されることがあります。一方のタスクが完了すると、もう一方のタスクバーが消えます。これは処理を先に終えたマシンの出力がビルドに適用されたことを示しています。

Avoid Local

リモートで実行可能なタスク (C / C++ のコンパイルなど) の実行をリモートマシンに限定して、ローカルでしか実行できないタスク (リンクなど) のためにローカルマシンを使用します。

注意:

  • 無効の場合、ローカルシステムのリソースがビジーになると分散可能なタスクをローカルで実行しません。
  • 有効の場合、重いビルドのパフォーマンスが向上することがあります。また、ローカルマシンを I/O やファイル転送などの作業に集中させることで、リモートマシンも利用しやすくなります。すべてのビルドに当てはまるとは限らないので、実際に試してみることをお勧めします。

Enable standalone mode

有効にすると、Agent がビルドを開始する際にローカルマシンの CPU のみ使用します。ほかの Agent が開始したビルドには引き続き参加します。

CPU Allocation

利用可能な Agent 数に関係なく、ビルドに使用できる CPU コア数の上限を設定します(ローカルコアとリモートコアの両方が対象)。

[Avoid task execution on local machine when possible] が有効な場合、ビルドに利用可能なコアの上限には、コンパイルの実行に使用されていないローカルコアも考慮されます。

Build Completion Sound

ビルド完了時の通知音は次の 3 つから選択できます。

  • [Don't play a sound]: ビルド完了時に通知音を鳴らしません。
  • [Sound a system beep]: ビルド完了時にシステムのビープ音が鳴ります。
  • [Play Control Panel defined sounds]: ビルドの成功、失敗、取消の各イベントで指定した通知音を鳴らします。通知音はコントロールパネルの [サウンド コントロール デバイス] で変更できます。

Advanced

Agent によって開始されたビルドの詳細を設定します。

パフォーマンス

Monitor file system changes to minimize directory access

ネットワーク フォルダ上の入力ファイルやたくさんのフォルダを含む入力ファイルツリーがあるシナリオで、フォルダへのアクセスを最適化します。32-bit 版 Windows でのみご利用になれます。

Write output to disk in the background

有効にすると、出力ファイルの書き込みをバックグラウンドで行います。環境によってはタスクのスケジューリングが速くなる場合があります。このオプションを使う前と使った後のパフォーマンスを比較した上で、実際に使用するかどうかを検討することをお勧めします。

Enable minimal directory synchronization

Visual Studio のビルドでフォルダの同期を高速化するのに使用します。有効にすると、ソースファイルのタイムスタンプの確認を一度だけ行います。ただし、ビルドのほかのタスクの出力として明示的に宣言されているファイルやフォルダは除きます (例えば、Visual Studio カスタム ビルド ステップによって生成されたソースファイルが出力ファイルとして明示的に宣言されている場合、ファイルが変更されるとリモート Agent に再送信されます)。ソースファイルを低速のファイル システム (バージョン管理のデータベースやリモート ファイル サーバーなど) に保存している場合、ビルド時間を大幅に短縮できることがあります。

重要:
  • このオプションが有効な場合、ビルドのほかのステップで入力として使用されるファイルを生成するタスクでは、それらのファイルを出力ファイルとして明示的に宣言しなければなりません。これを行わない場合、ビルド時にエラーが発生したり、古いバージョンのファイルが使用されたりすることがあります。Visual C++ の出力ファイル定義メカニズムで十分です。ポストビルド / プレリンク / プレビルド ステップでソースファイルが生成される場合 (出力ファイルを宣言できない場合) やその他の特殊なシナリオについてはこちらをご覧ください。

Timestamp Comparison

Use this threshold when comparing files timestamps

入力ファイルと出力ファイルのタイムスタンプを比較する際の最短の時間差 (秒単位) を設定します。例えば、値を「5」に設定した場合、.OBJ ファイルのタイムスタンプがソースファイルよりも 3 秒前でも、インクリメンタル ビルドでソースファイルはコンパイルされません。特に高いしきい値が必要な場合にのみ使用してください。

Recovery

Terminate Helper Processes after X Seconds

分散可能なタスクを処理するまでの最大期間を設定します。指定した期間を超えたタスクは自動的に終了し、ほかの Agent に再割り当てされます。

Terminate inactive Helper processes

有効にすると 16 秒以上にわたって処理されていない分散タスクを検出します。実行中のタスクがこの条件を満たした場合、タスクは強制終了されて別の Agent に割り当てられます。

Process

当該マシンで開始したビルドにおける Incredibuild プロセスの優先度を設定します。

Process Priority

Main Initiator process priority

この Agent マシンが開始したビルドを管理する「BuildSystem.exe」プロセスの優先度を設定します。

Locally executed non-distributable task process priority

分散できないタスク (Visual Studio C++ のリンク ステップなど) のプロセスの優先度を設定します。

Locally executed distributable task process priority

ローカルマシンで実行する分散可能なタスクのプロセスの優先度を設定します。