Coordinator コンソール

Coordinator コンソール (xgCoordConsole.exe) は 2 つの目的で使用できます。

  • Incredibuild 環境の Agent の情報と現在のステータスを含む XML ファイルを生成するため。Incredibuild 環境のリアルタイムの監視やカスタムした統計の生成など、様々な目的に使用できます。

  • 接続されている全 Agent のファイル キャッシュの削除など、Coordinator 関連のメンテナンス タスクを実行するため。

Coordinator のメンテナンス タスク

接続されている全 Agent のファイル キャッシュを削除するには次のコマンドを実行します。

  • コマンドxgCoordConsole.exe /ResetAllFileCachesを実行します。

注意:このオプションは、Coordinator サービスを実行しているマシンからのみ実行できます。

XML ファイルの生成

現在の情報を含むXMLファイルを生成するには、次のコマンドを実行します。

xgCoordConsole.exe /ExportStatus=MyFilePath.xml

コマンドの詳細:「MyFilePath.xml」はターゲット xml ファイルのパスです。

コマンドライン オプション:

  • /nologo: 著作権に関するメッセージを表示しません。

  • /local: ローカルマシンで実行している Coordinator のステータスをエクスポートします ([Agent Settings] ダイアログで指定した Coordinator かどうかは問いません)。

ルート要素

XML ファイルのルート「CoordinatorStatus」要素には下表の項目が含まれます。

属性 説明
Role Coordinator の設定に応じて「Backup」または「Primary」のいずれか。
Host Coordinator のネットワーク名。
Port Coordinator サービスの IP ポート。
AgentCount レポート内の Agent 数。レポートにはサブスクライブ済みの全 Agent (オフラインとオンライン) と Coordinator に接続済みでサブスクライブ待ちの Agent が含まれます。
ExportTime XML ファイルが作成された時刻。Windows FILETIME 構造に対応する 64 ビットの数値で表示されます。
ExportTimeText XML ファイルの作成日時をテキスト形式で表示。
Version インストールされている Incredibuild バージョンのビルド番号。
VersionText インストールされている Incredibuild バージョンの説明。
PrimaryCoordinatorOnline Coordinator へのアクセスの可否 (ブール値)。
BackupCoordinatorOnline Backup Coordinator へのアクセスの可否 (ブール値)。

注意: [PrimaryCoordinatorOnline] と [BackupCoordinatorOnline] がともに「True」の場合はメインの Coordinator がアクティブ、「PrimaryCoordinatorOnline」が「False」で [BackupCoordinatorOnline] が「True」の場合は Backup Coordinator がアクティブであることを意味します。

ルート要素

XML に記載された Agent ごとに「Agent」要素が含まれます。次の表では属性を説明しています。

属性 説明
Online Agent が Coordinator に接続中かどうか。
Version Agent が実行している Incredibuild のバージョン (数値形式)。
Version Text Agent が実行している Incredibuild のバージョン (テキスト形式)。
Host Agent マシンのネットワーク名。
Port Agent サービスの IP ポート。
BuildAssignedCPUCount この Agent が実行中のビルドに割り当てられている CPU / コアの合計数。
WorkingForAgents この Agent が実行中のビルドに割り当てられている Agent 数。
LastConnected この Agent が Coordinator に最後に接続した日時。Windows FILETIME 構造に対応する 64 ビットの数値で表示。

AgentType

Agentが物理マシン(自社運用)なのか、クラウドマシンなのか。

リターンコード

  • 0 - エラーなしでビルドに成功しました

  • 1 - Incredibuild に関係のないエラー(コンパイルエラーなど)のため、ビルドに失敗しました

  • 2 -ユーザーからの要望によりビルドがキャンセルされました

  • 3 - Incredibuildのシステムエラーによりビルドが失敗しました