Build Cache- セットアップ
現在、この機能は、Incredibuild のEnterprise、および、Business Plans でのみ利用可能で、限定的に提供されています。詳しくは、カスタマーサクセスマネージャーにご相談ください。
イニシエータでBuild Cacheを有効にする方法
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Coordinator > Agent List にアクセスしてください。
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Build Cacheを有効にしたいイニシエータエージェントをすべて選択します。
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アクション >Build Cacheの割り当て をクリックします。このオプションが表示されない場合は、エージェントに イニシエータ ライセンスがあるか確認してください。
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アクション > Build Cacheの構成 をクリックし、キャッシュのサイズと場所を設定します。サイズの上限は、このファイルキャッシュに寄与するすべてのビルドの出力サイズの2~3倍にする必要がありますが、要件は環境によって異なる場合があります。
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それぞれのイニシエータエージェント マシンでは、エージェント設定> イニシエータ > Build Cacheクライアント タブで、ローカルキャッシュ、リモートキャッシュ、またはその両方を使用するかどうかを定義します。
ビルド出力に以下の詳細を含める チェックボックスを使用して、詳細情報を含めたコマンドラインとビルドモニターの出力を引き上げることが可能です。このオプションを使用するとビルドのパフォーマンスに悪影響を及ぼすため、このオプションはBuild Cacheを初めて使用する場合や効率が低下した場合など、Build Cacheの効率を分析する場合にのみ有効化してください。
Build Cacheのサイズ
キャッシュは、このファイルキャッシュに寄与するすべてのビルドの結果(オブジェクト、プリコンパイルされたヘッダー、ライブラリー、実行可能ファイル)を2-3個保持するのに十分な大きさである必要があります。これらの要件は、使用されている環境によって異なる場合があります。
プロジェクトのビルド結果で必要な容量は、ビルド出力フォルダのサイズをチェックすることで確認することができます。
キャッシュを保存しているファイルシステムに、キャッシュがフルサイズになるのに十分な空き容量があるか確認してください。Build Cacheは、ファイルシステムの空き容量が3%未満になると、キャッシュの保存を停止します。
Build Cacheが使用可能になると、ビルドモニターの出力タブやコマンドラインで表示される出力において、それぞれのビルドでどれだけのキャッシュが使用されたかを確認することができます。
特定のビルドのBuild Cache動作を上書きする
クライアントは、エージェント設定でデフォルトで使用するエンドポイントを定義しますが、特定のビルドのビルドコマンドで上書きすることができます。Make & Build ツール用のBuildConsole、Visual Studio用BuildConsoleおよび DevTools用 IBConsole CLI で、Build Cacheの動作を上書きするためのフラグが定義されています。
例えば、BuildConsoleコマンドを使用してMake & Build ツールのIncredibuildを実行し、リモートキャッシュを使用する場合は、「/buildcacheremoteserver=[ip address:port」フラグを追加します。
これは、ビルドコマンドがCIスクリプト全体の一部であるような、CIビルドの場合に特に便利です。
特定のプロジェクトにBuild Cacheのビヘイビアを設定する
また、ビルド設定ファイルを使用して、特定のプロジェクトに合わせてビルド キャッシュのビヘイビアを設定することもできます。特定のプロジェクトの設定を含む構成ファイルを作成し、プロジェクトのソースコードと一緒に保存することができます。これにより、複数のエージェントやCIマシンで同じ設定(特定の共有キャッシュなど)を一貫して使用することができます。詳細については、構成ファイルを使用したビルドごとの設定変更 を参照してください。
ファイルキャッシュのクリーニング
重複ファイルの削除や自動クリーンアップなどの、さまざまな方法でファイルキャッシュを最適化します。ファイルキャッシュの使用量が95%になると、85%の容量になるまでコンテンツの一部が削除され、自動的にクリーンアップされます。
Build CacheエンドポイントのAgent 設定では、手動でキャッシュを削除することも可能です。
キャッシュの使用量は、コマンドラインで表示される出力と同様に、ビルドモニター の出力タブで確認することができます。
Build Cacheの効果を監視する
Build Cacheを使用することでどれだけ時間が短縮されたか、についての詳細は、すべてのビルドの出力に含まれます。これは、コマンドラインで見る出力と同様に、ビルドモニター の出力タブで見ることができます。
ビルドモニターのグラフで情報を確認することもできます。
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キャッシュのタスク は実行済みタスクで、今後のビルド向けのビルドキャッシュに追加する候補となるタスクです。
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ヒットしたキャッシュ は、実行されずに Build Cache から取得されたタスクです。
ヒット率が低い場合は、各タスクに関する情報を含むように出力を強化することで、その原因を調べることがで可能です。エージェント設定 > イニシエータ > Build Cacheのクライアント設定に移動し、ビルド出力にさらに詳細を含める ボックスをチェックします。
ビルド出力には、ヒットしたかミスしたか、キャッシングのミスの場合はその理由も含めた、各タスクに関する広範囲の情報が含まれるようになりました。従って、頻繁に変更されるヘッダーファイルやキャッシュに適さな(決定論的でない)自動生成コードなどを特定することができます。