パフォーマンス向上のヒント
Incredibuild は様々なレベルでキャッシュを使用しています。キャッシュは時間とともに蓄積されるため、Incredibuild を使えば使うほど全体的なパフォーマンスは向上します。何度もビルドを行っているのにパフォーマンスが向上しない場合は、次の手順をお試しください。
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Coordinator に接続されている全 Agent にビルドが分散されている場合は、ネットワークにマシンを追加するとパフォーマンスが向上します。
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ビルド中にローカルマシンがフリーズ / ビジー状態になる場合は、[Agent Settings] ダイアログで [Avoid Task Execution on local machine when possible] のチェックボックスをオンにすることで、ローカルマシンのリソースが解放され、より多くの Helper Agent を利用できるようになります。
Visual Studio の最適化
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ビルドしたい構成が複数ある場合は、[Batch Build] ダイアログでビルドを並行して実行できます。[Batch Build] ダイアログには、Visual Studio のメニューからアクセスするか、エクスプローラーで画面で .sln ファイルを右クリックして [Build with Incredibuild] オプションを選択します。
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/GL 設定を修正します。詳しくは「https://docs.microsoft.com/ja-jp/cpp/build/reference/gl-whole-program-optimization」をご覧ください。
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ビルドモニターでリンクに時間がかかっていることが判明した場合:
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リンカのデバッグ機能を無効にします。無効にしたくない場合は、INCREMENTAL または FASTLINK オプションを使用します。詳しくは「https://docs.microsoft.com/ja-jp/cpp/build/reference/debug-generate-debug-info?view=msvc-170」をご覧ください。
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問題が解決しない場合は、リンカの依存関係が多すぎないか確認します。
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デバッグ情報の形式で /Z7 を使用します。詳しくは「https://docs.microsoft.com/ja-jp/cpp/build/reference/z7-zi-zi-debug-information-format?view=msvc-170」をご覧ください。
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/VERBOSE を無効にします。詳しくは「https://docs.microsoft.com/ja-jp/cpp/build/reference/verbose-print-progress-messages」をご覧ください。
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