IBConsole コマンドライン オプション

コマンドライン オプション

IBConsole.exe には下表のコマンドライン オプションが用意されています。

オプション 機能 備考
@ IBConsole のコマンドラインが含まれる応答ファイルを指定します。 IBConsole を実行するためのコマンドラインが長すぎて、スクリプトで明示的に指定できない場合に使用します。
/Attach 現在または直近のビルドの出力を表示します。 ビルド中の場合は、現時点までのプロセスの出力を表示し、ビルドが終了するまで表示し続けます。ビルドを実行していない場合は、当該マシンで開始した最後のビルドの出力をすべて表示します。
/AvoidLocal=[On/Off] [Avoid task execution on local machine when possible] オプション (Agent Settings) を上書きします。 値 (ON / OFF) が必須です。
/Beep プロセスの完了を通知音で知らせます。

/buildcachelocal=[ON|OFF]

この イニシエータ でローカル Build Cache が有効かどうかを定義する設定を上書きします。

 

/buildcacheremoteserver=[ip address:port]

エージェント設定で定義したものとは異なるBuild Cache エンドポイントを使用します。また、ポートも指定する必要があります。例:/buildcacheremoteserver=192.5.8.1:50222

 

/Disable Agent を Helper としてビルドに参加させません。
/Enable Agent を Helper としてビルドに参加させます。
/Help 使い方のヘルプやバージョン情報を表示します。
/Log[=filename] プロセスの出力をファイルに書き込みます。 filename を指定しない場合は「IB_<target-name>.log」という名前のファイルがカレント ディレクトリに作成されます。
/LogLevel="<Level>" このビルドのログレベルを上書きします。 <Level> には「Minimal」「Basic」「Intermediate」「Extended」「Detailed」のいずれかを入力します。
/MaxCPUS=<n> ビルド設定の最大 CPU / コア数を上書きします。
/MaxWinVer="<Version>" ビルドに参加できるリモート Agent の OS (最新のバージョン) を指定します。 これより新しい OS を搭載した Agent はビルドに参加できません。「XP」「2003」「VISTA」「2008」「7」「8」「10」を設定できます。
/MinWinVer="<Version>" ビルドに参加できるリモート Agent の OS (最古のバージョン) を指定します。 これより古い OS を搭載した Agent はビルドに参加できません。「XP」「2003」「VISTA」「2008」「7」「8」「10」を設定できます。
/Mon[=filename] ビルド プログレス (.ib_mon) ファイルのコピーの保存場所を指定します。

フォルダ名のみ指定した場合は該当ファイル名の GUID が生成されます。

.ib_mon ファイルの保存場所がプロセスの出力の最後に追加されます。

/NO_DOTNET_VIRT Helper マシン上の .NET 環境の仮想化を無効にします。 このオプションを指定すると、Initiator マシンの .NET 環境を Helper マシンに仮想化しません。様々な OS が混在する環境で .NET の互換性がない場合に使用します。
/NoLogo ビルド出力の「Incredibuild」ヘッダーを非表示にします。
/NoWait この Agent が開始した別のプロセスが実行中の場合、IBConsole は「Another build already running」というメッセージを表示して終了します。
/OpenMonitor プロセスの進行状況を表示するビルドモニター画面を開きます。
/out=filename コマンドラインの全出力をファイルにリダイレクトします。
/QueryLicense 有効なライセンス、Allocate Package、メンテナンスの有効期限などの情報を表示します。
/Reset Agent のファイルのキャッシュを消去します。
/SetEnv="<name>=<value>" コマンド実行のコンテキストに合わせて環境変数を設定または上書きします。 複数の変数を設定 / 上書きしたい場合は複数回指定します。
/ShowAgent タスクの実行で使用した Agent を出力ファイルに表示します。
/ShowCmd タスクの実行で使用したコマンドラインを表示します。 XML インターフェイスのみ。
/ShowTime タスクの開始時刻と終了時刻を出力ファイルに表示します。
/Silent 標準出力に何も書き込みません。 デフォルトではビルドモニターの出力ディスプレイの通りにビルド結果を書き込みます。
/Stop[=<build-id>] ローカルマシンで実行中のビルドを停止します。複数のビルドを実行している場合は <build-id> を指定します。 ビルドが停止すると IBConsole はコード「3」を返します。ビルドが実行されていない場合はコード「2」を返します。
/StopOnErrors 有効にするとエラーが発生した時点でビルドを停止します。

/StopAll

実行中のビルドをすべて停止します。

 

/Title=<build title> 実行の出力をテキスト表示する際にテキストの先頭に表示するカスタム ヘッダーを設定します。ここで設定した文字列が実行履歴と実行モニターにも表示されます。 値を引用符 (”) で囲みます。

/UseCloudHelpers

クラウドHelperが有効な場合、この設定は、現在のビルドにおけるアシストに使用されるかどうかを決定します。デフォルトでは、trueが設定されています。クラウドHelperがビルドを支援しないようにするには、/UseCloudHelpers=falseを設定します。

 

/UseIDEMonitor このオプションを指定して Visual Studio IDE から IBConsole を実行すると、VS の実行モニターに処理の進行況が表示されます。
/wait この Agent が開始した別のプロセスが実行中の場合、終了を待って新しいプロセスを開始します。これはデフォルトの動作です。

/rootTaskAware

有効にすると、タスクにエラーがあるかどうかにかかわらず、Build Systemから Incredibuild にビルドステータスを継承します。いくつかのタスクでエラーが発生したもの、ビルドが正常に完了した場合、Build Monitorのビルド ステータスはオレンジ色になります。

デフォルトでは無効化しています。有効化するために、/rootTaskAware=1に設定ます。

リターンコード

IBConsole は次のリターン コードを返します。

  • 0 - エラーなしでビルドに成功しました

  • 1 - Incredibuild に関係のないエラー(コンパイルエラーなど)のため、ビルドに失敗しました

  • 2 -ユーザーからのリクエストでBuildがキャンセルされました

  • 3 - IncredibuildのシステムエラーによりBuildが失敗しました

注意:

  • 1 台のマシン上で一度に 1 つの IBConsole しか実行できないため、実行中のビルドがある場合は、ビルドが完了してから次のビルド開始まで一時停止が発生します。