Incredibuild について
Incredibuildは、さまざまなコンパイル作業や開発ツールのスピードと効率を飛躍的に向上させ、製品の開発 納品にかかる時間を大幅に短縮するために設計された画期的なツールです。
Incredibuildは、分散コンピューティングへのユニークなアプローチを用いて、コードのビルド、テスト、その他従来時間のかかっていた数多くの開発作業を迅速化します。これは、ローカルネットワーク全体、あるいはパブリッククラウドからアイドル状態のCPUのパワーを利用することで実現し、普通のワークステーションを、数百のコアと豊富なメモリを備えたスーパーコンピューティング パワーハウスへと効果的に変貌させます。
Incredibuild は、商用ツールおよび社内ツール向けの包括的なソリューションにより、Visual Studio のコンパイル、一般的なビルド ツールの操作、コード解析、テスト、カスタムの高スループット コンピューティング タスクの実行など、さまざまなプロセスの高速化に優れています。
高速化の裏側
IncrediBuild は既存のネットワークで使われていない CPU をまるでローカル コアのように使用することで、あらゆるワークステーションを数百コアと数百ギガのメモリを持つスーパー コンピューターに変身させます。
コンパイル、テスト、シミュレーションなど高負荷の並列処理をホストのリソースだけでなく、数百のコアを使うことで高速に実行するのです。
また、Incredibuild 独自の仮想化技術によって、シームレスにプロセスを分散するので、Agent のインストール以外にリモートマシン側で行う作業は何もありません。ユーザー側からはすべての処理がローカルで実行されているように見えるはずです。
ネットワーク内のマシン上で初期設定が終わると Incredibuild はアイドル状態の CPU を自動的に検出し、プロセスを分散して処理を実行します。すでに実行している処理には影響を与えないので、プロセスを分散されたマシン上で行っている作業はそのまま続行でき、マシンの CPU が使われていることに気付くこともないでしょう。
つまり、Incredibuild は利用中のネットワーク設定を変えることなく、今まで掘り起こされていなかった処理能力を活用することで、どんなワークステーションでもスーパー コンピューターに変えることができるというわけです。
メリット
Incredibuildは、ワークスペースの生産性を大幅に向上させる豊富なメリットを提供します。
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コードのコンパイル、テスト、コード解析、アセット作成、シミュレーション、継続的なデリバリのビルドなど、CPU負荷の高いタスクのプロセス実行を劇的に高速化し、待ち時間を短縮します。
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ソースコードを変更したり、ハードウェアを追加購入したり、既存のセットアップを変更したりすることなく、すぐにIncredibuildを実装することができます。
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実行履歴の追跡に可視化ツールを活用することで、 エラーや ボトルネックの検出など多くの問題を検出することができます。
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必要に応じて、クラウドホストの仮想マシンで処理能力をシームレスに拡張することができます。
統合された柔軟な使用法
Incredibuildはすでに多くの一般的な開発ツールやプラットフォームと統合されており、商用 自作を問わず、さまざまな種類のカスタムツールをサポートするように簡単に拡張することが可能です。この柔軟性により、既存の Incredibuild インフラストラクチャを使用して、さまざまな種類のプログラムの遂行を高速化することができます。
Incredibuildは、Visual Studioのような一般的なIDEや、MakeとCMakeのような15種類以上の一般的なビルドツール、その他様々な開発ツールで、CやC++のコンパイルを高速化するために広く採用されています。
開発者、テスター、ビルドマネージャー、リリースマネージャー、DevOps エキスパートなど、ビルドの高速実行やビルド時間の短縮を望むプロフェッショナルにとって、Incredibuild はツールキットの貴重なアセットとなる大きな可能性を秘めています。