ソリューションの設定
注意: Microsoft 社のサポート終了にともない、Visual Studio 2008 以前のバージョンは Incredibuild のサポート対象外となりました。
[Solution Settings] ダイアログで特定のソリューションやプロジェクトのビルド方法を変更できます。変更内容はソリューション ファイル (.sln) やワークスペース ファイル (.dsw) と同じフォルダ内の .ib_ini ファイルに保存されます。
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Incredibuild > Solution Settings (Visual Studio 2007/2008) を選択するか、ソリューション/プロジェクトを右クリックしてIncredibuild > Solution Settings (Visual Studio 2008) を選択する、もしくは、Batch Build ダイアログでSolution Settings をクリックしてください。
Compiler タブ / Linker タブ
Incredibuild ビルドのコンパイラとリンカ ステップにオプションを追加または削除します。
コンパイラ (リンカ) ステップにオプションを追加 / 削除
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ソリューションの ルート フォルダ (オプションをすべてのプロジェクトに適用する場合) または特定のプロジェクトを選択します。
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[Compiler] または [Linker] タブを選択して、追加 (削除) するオプションを入力します(1 行に 1 つ)。
引数付きのオプションを削除する場合は、引数も一緒に入力します。例えば、プロジェクトでプリコンパイル済みヘッダーの使用を避けたい場合は次のように入力します。/Yc"stdafx.h"/Yu"stdafx.h"
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[OK] をクリックします。
General タブ
このタブでは Incredibuild ビルドのプロジェクト レベルのオプションを設定します。
Project Options
[Build as an external project]
選択した場合、プロジェクトを分散モードでビルドせず、Visual Studio コマンドラインのビルド プロセスを呼び出して全体としてビルドします。
Link Options
[Ignore "Do not create libraries" option (IncrediLink)]
選択した場合、静的ライブラリ プロジェクトを [Do not create libraries] の設定に関係なく、常にリンク ステップを実行して .lib 出力ファイルを生成します。このオプションは「IncrediLink」が有効な場合のみ適用されます。
[Link library dependencies (IncrediLink)]
選択した場合、Visual Studio .NET (2002 / 2003) プロジェクトでは、静的ライブラリの依存関係 (サブプロジェクト) の出力ファイルをプロジェクトにリンクするかどうかを指定できます。Visual Studio 2005/2008/2010 のプロジェクトでは、プロパティ ダイアログの [Link library dependencies] で代用します。このオプションは「IncrediLink」が有効な場合のみ適用されます。
[Ignore dependencies in Linker "Additional Options" section]
選択すると、「Linker | Command line properties」ページの [Additional Options] の指定ファイルを変更しても、インクリメンタル ビルドでプロジェクトが再リンクされません。
Build Priority
[Project Build Priority]
ソリューションやワークスペースで優先的 (またはその逆) にビルドしたいプロジェクトがある場合は優先度を設定できます。Incredibuild は優先度を考慮して、ファイルやプロジェクトのビルド順序を決定します。
優先度が [High] > [Normal] > [Low] の順にビルドを試みます。優先度よりも依存関係が重視されるため、優先度 [High] のファイルが優先度 [Low] のファイルに依存する場合、[Low] のファイルが先にビルドされます。
注意: [Optimize project build order] が有効な場合のみ優先度が考慮されます。
Xbox Deployment Options
[Remote machine(s)]
デプロイの段階で使用する Xbox/Xbox 360 マシンの IP アドレスを指定します。セミコロンで区切って複数の値を入力できます。
Edit & Continue タブ
「編集して続行」機能を許可するファイルを設定します。
注意:「PdbForwardingMode = 1」の場合、Visual Studio 2010 でもこの機能を使用できます。
デバッグ情報の形式に制限があるため、Incredibuild では「編集して続行」機能を許可するファイルを予め定義しておく必要があります。設定したファイルは逐次的に処理されます。
次の使用方法が推奨されています。
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デバッグ セッション中に編集するファイルを選択します。
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プロジェクトをデバッグします。
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[Clear Selection] ボタンをクリックして設定を元に戻します。
External Files タブ
このタブでは、分散せずに標準的な Visual C++ の手順でコンパイルするファイルを指定します。主にトラブルシューティングで使用します。