クラウド設定

クラウド設定 ページは、セットアップの過程でクラウドプロバイダーの認証情報を入力すると自動的に開きますが、以下のいずれかの方法で、クラウド設定を編集することもできます。

注意 AWS Marketplace をご利用で、環境を設定した後にこれらの設定を変更をご希望の場合は、support@incredibuild.com までご連絡ください。

Coordinator の設定

このページは、AWS Marketplaceから Incredibuild Cloud を直接インストールする場合のみ表示されます。クラウド上に作成されるCoordinatorにアクセスするために必要なユーザー名とパスワードを定義します。

Network Settings

このウィンドウには、お使いのクラウドプロバイダーによって、いくつかの異なる設定があります。以下に示す例は、AWSの場合です。

項目 説明

Cloud Region

VMが実行されるリージョン(クラウドプロバイダーによって定義されます)。このリージョンにプールと Helper VM が作成されます。ネットワークのレイテンシーを避けるために、Intiating VM、プール、Helper VM は同じリージョンに設定することをお勧めします。

Subscription

Azure のサブスクリプション名(Azureのみ)。

Resource Group Name

Incredibuild Cloudがビルドの高速化のために作成するすべてのリソースは、1つのリソースグループに属します(Azureのみ)。ソリューションをアクティベートする前に変更することができます。

リソースグループにカスタマイズした名前を追加しない場合、Incredibuild Cloud はコーディネータ ID を含む既定値を使用します。

Use Private Network

クラウド上のVirtual Private Networkを利用してヘルパーVMを起動・実行することで、転送データのセキュリティをさらに強化することができます。このオプションを使用するには、既にプライベートネットワークがクラウドプロバイダーが構築されている必要があります。このオプションは、データ転送速度を低下させることがあります。

Coordinator ホストをプライベート ネットワークに接続する必要があります。

  • Coordinator がクラウド上にない場合は、Coordinator ホストを VPN 経由でクラウドのプライベート ネットワークに接続します。

  • Coordinator がクラウド上にある場合は、Coordinator ホストが選択したサブネットにアクセスできるように設定します。

オプションを有効化した場合、VPC と 1 つまたは複数のサブネットの入力が必要です。

Cloud Region

VMが実行されるリージョン(クラウドプロバイダーによって定義されます)。このリージョンにプールと Helper VM が作成されます。ネットワークのレイテンシーを避けるために、Intiating VM、プール、Helper VM は同じリージョンに設定することをお勧めします。

Coordinator ポート

これらの設定は、AWS Marketplaceから直接インストールする場合のみ表示されます。これらは、コーディネータとの通信に必要なポートです。

独自のセキュリティグループを使用する

Incredibuildのクラウドアカウントでの権限と活動は、セキュリティグループに制限されています。このオプションを選択しない場合、お客様のためにセキュリティグループを作成し、必要なポートを開放します。このオプションを選択すると、独自のセキュリティグループを使用できますが、セキュリティグループ内のアイテムとの通信を可能にするために、いくつかのポートを手動で解放する必要があります。詳しくは、後述の「独自のセキュリティグループを使用する」をご覧ください。

注意: GCPでは、この設定は「Firewall Rule」と呼ばれ、選択の必要はありません(トグルでオン/オフするだけです)。

リソース管理の設定

項目 説明

[Coordinator] セクション

デフォルトの仮想マシンタイプ

これらの設定は、AWS Marketplaceから直接インストールする場合のみ表示されます。これがコーディネーターとして動作するVMのタイプです。初期設定のままにしておくことをお勧めします。環境作成後にこのマシンを変更する場合は、「Coordinator マシンの変更」 を参照してください。

ヘルパー

スポットインスタンスを利用する (GCPではPreemptibleと呼ばれています)

未使用のクラウドコンピュータに大幅な割引価格でアクセスするために、スポットインスタンスを有効化します。詳しくは、「スポットインスタンスを有効化する」 をご覧ください。

デフォルトの仮想マシンタイプ

Helper Agent として使用する VM のタイプ。最低 8 コアまたは 16 コアのマシンの使用をお勧めします。Unreal Engineを使用する場合、最低でも70GBのキャッシュメモリを含めた100GBのHDD容量がVMに必要です。

Disk Type

仮想マシンを格納するディスクの種類。

Total Storage Size

各仮想マシンのストレージサイズ。

VM Idle Timeout (seconds)

VM がタスク終了後に自動的に非アクティブになるまでの時間 (秒)。無効化した場合、VMはプールが満杯でなければプールに戻り、そうでなければ終了します。既定値は 500秒です。値は300-43200ととすることができます。

VM Role (AWSのみ)

お客様の組織で必要な場合は、クラウドVMに添付されるカスタムVMロールを指定することができます。また、Incredibuild に AWS アカウントへのアクセス許可を与えるJSON を変更する必要があります。

JSONでは、便宜上複数のロールを指定することができますが、このユーザー・インターフェースでVMに添付されるロールは、一度に1つしか指定することができません。

プールの設定

最大コア数

ビルドを実行するために使用できるVMの最大数です。

VMプールサイズ

Incredibuildはスリープ状態のマシンのプールを維持し、必要なときにマシンを立ち上げるプロセスを増強します。

Incredibuild Cloud プールに作成され、自動的にスリープ状態に移行する VM の数。作成された VM は自動的に使われることはありませんが、Coordinator からのリクエストがあればすぐに Helper として動作します。

VMの最大数 より大きい値を設定することはできません。

フォールバックマシンの種類 (AWSのみ)
オンデマンドマシンへのフォールバックを可能にします

スポットマシンの使用時で、このチェックボックスを利用したスポットマシンが利用できない場合、オンデマンド(非スポット)マシンを使用するよう、Incredibuildを有効化することもできます。

Incredibuildでマシンを検索する

クラウドプロバイダーがデフォルトのマシンタイプを使い切った場合、Incredibuildは他のマシンタイプを使用します。デフォルトのマシンタイプと同じファミリータイプのマシンの検索のみ試みます。一般的に、これらのマシンの価格は、お客様のデフォルトのマシンタイプの価格と同様ですが、弊社はお客様のクラウドプロバイダーの価格を操作することはできません。

お客様のフォールバック・マシン・タイプを定義する

クラウドプロバイダーがデフォルトのマシンタイプを使い切った場合、Incredibuildは他のマシンタイプを使用します。ここで使用するマシンタイプを指定することで、マシンタイプを限定することができます。

フォールバックマシンのタイプ

AWSのみクラウドプロバイダーがリージョンで最初のタイプのVMを使い果たした場合に、フォールバックとして機能する追加のタイプのVMを指定することができます。GCPやAzureでは、フォールバックはGCPやAzure側で自動的に管理されます。

高度な設定

項目 説明

SSL証明書を有効化する

Incredibuild 10 を使用する場合、Incredibuild コンポーネント間の通信に SSL を有効化することができます。

クラウドAgentに設置するSSL証明書とキーをアップロードします。CoordinatorでもSSL を有効にする必要があります。

AWS Marketplaceには対応していません。

タグを追加する

(オプション)Incredibuildがクラウドプロバイダー上で作成した以下のリソースに自動的に追加されるカスタムタグです。

  • AWS:仮想マシン、VPC、サブネット、ロール

  • Azure: 仮想マシン、ディスクドライブネットワークインターフェイス、パブリックIPアドレス

注意:

  • タグは名前と値のペアで定義して最大 5 個まで追加できます。

  • AWS におけるリソースタグ付けの詳細については、「AWS のドキュメント」 を参照してください。

  • AWSでは、コスト配分タグ を使って、マシンコストを求めることができます。

  • Incredibuildによって作成される、すべてのAzureクラウドリソースのの名前には「クラウド」が含まれます。

お知らせメール

確認、通知、サポート用のメールアドレス。プロモーションやマーケティング目的では使用されません。

Coordinator ポート

クラウド上でヘルパーとして動作しているVMとCoordinatorとの間での通信のために使用されます。[Coordinator Settings]の[Coordinator Service port]と同じポート番号にしてください。

デフォルトは31105です。

組織のファイアウォールで、このポートが外部トラフィックに対して解放されているか確認します。

VMポート

VMのコアに割り当てられるポート範囲の最初のポート。タスクに参加するコアには Coordinator に接続するためのポートが必要なので、連続したポート番号が追加のVMに割り当てられます。

Incredibuild がクラウド上に VM を作成する際に、この範囲にある利用可能なポートが自動的に解放されます。

Incredibuild Cloud はポートの使用状況を確認しません。指定範囲内のポートがすでにシステムによって使用されている場合、VM コアはタスクに参加することができないので、

独自のセキュリティグループを使用する

注意: GCPでは、この設定は「Firewall Rule」と呼ばれ、選択の必要はありません(トグルでオン/オフするだけです)。

Incredibuildのクラウドアカウントでの権限と活動は、セキュリティグループに制限されています。このオプションを選択しない場合、お客様のためにセキュリティグループを作成し、必要なポートを開放します。このオプションを選択すると、独自のセキュリティグループを使用できますが、セキュリティグループ内のアイテムとの通信を可能にするために、いくつかのポートを手動で解放する必要があります。

  • Windows版 Incredibuildを使用している場合、設定ウィザードの[Advanced」タブで指定した Coordinator Port と VM Ports を解放する必要があります。さらに、デフォルトのマシンタイプのコア数に応じて、後続の VM Ports を解放する必要があります。つまり、デフォルトのマシンタイプが32コアで、VMポートが31106の場合、Coordinatorポート(デフォルトでは31105)に加えて、31106~31138のポートを開放する必要があります。

  • Linux版 Incredibuildを使用している場合、設定ウィザード[ Advanced」タブで指定した Coordinator と VM Portsのみを開放してください。

どのような場合においても、Incredibuildのクラウド・サービスを使用するには、CloudヘルパーVMがインターネットに接続している必要があります。