DevTools ソリューション

このソリューションでは、自社ツールやスクリプト、オープンソース、市販ツールなどの時間のかかるマルチプロセスの実行を Incredibuild を使って加速することができます。

DevTools ソリューションでは次のような処理を高速化できます。

  • API テスト、統合テスト、ストレス テストなど、上記以外のテストや QA プロセス

  • シミュレーション

  • 圧縮

  • パッケージング

  • レンダリング

  • コード解析

  • 定量分析

  • データコンバージョン (例: 音声変換、画像変換)

  • コード生成

  • コード難読化

  • アセット作成

DevTools ソリューションでは、Incredibuild を使用して並列実行が可能なたくさんのプロセスから構成される処理を高速化できます。Incredibuild はネットワーク上のリモートマシンで待機中の CPU にプロセスを分散します。つまり、ネットワークやパブリック クラウドにすでに所有している何百ものコアを活用することで、時間のかかる処理を抱えたすべてのマシンを仮想スーパー コンピューターに変えます。

ホストマシンだけでなく、たくさんのコアで実行した方が高速に処理できるなら、Incredibuild が最適なソリューションといえるでしょう。

Incredibuild ではプロセスが仮想化されるため、実行環境や分散処理に必要なファイルをリモートマシンにコピーする必要はありません。また、リモートマシンで生成された出力は、タスクを開始したマシンにシームレスに同期されます。

例えば、何千ものAPIテストを実行する場合、ローカルホスト上のコア数には限りがあるため、達成できる全体的なパフォーマンスには限界があります。しかし、DevTools ソリューションを使えば、数千のテストをネットワークやパブリック クラウドのアイドル コアに分散して、シームレスに実行することでテストを格段に高速化できます。

DevTools ソリューションには 3 つの異なる統合インターフェイスが用意されています。リモートに分散されたタスクは、開始マシンの環境とファイル システムが完全にエミュレートされた環境で実行されるため、リモートマシンにファイルをコピーしたり、アプリケーションをインストールする必要はありません。Incredibuild と統合するだけで、何百ものコアをローカルのワークステーションに存在するかのように使用できます。

インターフェイスの概要は次の通りです。

  • サブミッション インターフェイス: 手動 (コマンドライン) のインターフェイス。バッチ ファイルを使うか、アプリケーション内からプロセスを実行して、リモートマシンの CPU やメモリを並列に利用します。

  • インターセプション インターフェイス: 自動のインターフェイス。プロセス名を指定します。このプロセス名がアプリケーションで実行されると、Incredibuild は自動的にこのプロセスを (ローカルではなく) リモートマシンで実行します。生成されたプロセスやアプリケーション、相互依存関係などを完全に制御することができます。

  • XML インターフェイス: 汎用の分散インターフェイス。Incredibuild が実行するコマンドライン タスク群を入力ファイル、出力ファイル、依存関係とともに記述した XML ファイルを使用します。

サポートされているインターフェイスとその詳しい使用方法はこちらをご覧ください。

Incredibuild で処理を行う際にビルドモニターを表示すると処理を可視化したり、エラーやボトルネックを検出したりすることができます。